英国がん研究所のフランク・ウールマン博士は欧州分子生物学機構から金メダルを受賞されました。
"The Multi-beads shocker® has indeed been very useful for some of our finest work"
─Dr. Frank Uhlmann
「マルチビーズショッカー®は、実際我々の最も優れた研究のいくつかに、大変有用でした」
─フランク・ウールマン博士
写真右から:フランクウールマン博士、安井修二(安井器械株式会社 代表取締役社長)
フランクウールマン博士と安井修二(安井器械株式会社 代表取締役社長)
EMBO ゴールドメダル

EMBOのゴールドメダルは一年に一度、ヨーロッパの若手研究者によってなされた分子生物学の優れた研究に対して授与されます。

このメダルは過去、数々の優れた研究者に授与されており、受賞者の研究内容を世界に知らしめ、ヨーロッパでの研究水準の高さを示す指標となっています。また受賞者は、若手研究者の目指すべき目標とみなされるため、栄誉ある賞と考えられています。

EMBOゴールドメダルの受賞者はハンドクラフトのメダルと10,000ユーロの賞金が授与されます。この賞はEMBO会員の年会ミーテイングで授与されますが、受賞者はそこで研究内容の講演をおこないます。



2006年受賞者

2006年の受賞者であるフランク・ウールマン博士は過去の他の受賞者と同様、輝かしいキャリアーを持つ研究者です。彼は現在、英国ロンドンがん研究所の染色体分裂研究部部長を勤め、高等生物の最も重要な生命現象である有糸分裂の開始機構を解明しました。有糸分裂は細胞がそのゲノムを分裂後の娘細胞に受け渡す重要な機構です。

ウールマン博士は、複製された染色体を繋ぎとめている蛋白がセパレースという因子で切断されることにより、個々の染色体が娘細胞への移動が始まるという分子機構を明らかにしました。博士は、その後セパレースの作用モデル構築に向けての研究を継続し、セパレースが有糸分裂の複雑な過程を色々な経路から制御していることも解明しました。また、博士の研究グループは有糸分裂のもうひとつの重要な因子である“cohesion”の役割に関しても明らかにしています。

この様な研究は、有糸分裂時におきる間違いががんを引き起こす機構の解明にも重要であると考えられ、いずれ、がんの予防、診断、治療への新しい方法論の開発に貢献すると考えられています。


(EMBOのホームページ http://www.embo.org/index.htmlより翻訳)
■The EMBO Gold Medal awards roll includes many distinguished scientists:
2006 Frank Uhlmann(London, UK)
2005 Dario Alessi(Dundee, UK)
2004 Maria Blasco(Madrid, E)
2003 Anthony Hyman(Dresden, D)
2002 Amanda Fisher(London, UK)
2001 Matthew Freeman(Cambridge, UK)
2000 Christof Niehrs(Heidelberg, D)&
Daniel St. Johnson(Cambridge, UK)
1999 Konrad Basler(Zurich, CH)
1998 Adriano Aguzzi(Zurich, CH)
1997 Dirk Gorlich(Heidelberg,UK)
1996 Enrico Coen(Norwich, UK)
1995 Richard Treisman(London, UK)
1994 Paolo Sassone-Corsi(Strasbourg, UK)
1993 Jim Smith(London, UK)
1992 Carl-Hendrik Heldin(Uppsala, S)
1991 Patrick Stragier(Paris, F)
1990 Erwin Wagner(Vienna, A)
1989 Hugh Pelham(Cambridge, UK)
1988 Antonio Lanzavecchia(Basel, CH)
1987 Barbara Pearse(Cambridge, UK)
1986 John Tooze(Heidelberg, D)
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